死にたがりな君と、恋をはじめる
さっきも言ったように、こんなの絶対に人間業じゃない。






これは、信じるしか、ないのかな……?








頭ではわかっているのに、やっぱり信じられない私がいて。






眉を寄せると、彼は満足げに頷いた。






『うん、信じてくれたみたいだね。俺は本当に、正真正銘の幽霊だよ』



「幽霊って……あなた、死んでるの?」










私がそう問いかけると、幽霊はあはは、と軽く笑った。






『そう、君もさっきなろうとしてた死人のことだよ。

やっぱり君、俺のこと見えてるんだね』




「見えてるって……なんでだろう」




私は霊能力者じゃない、今までこういう類のものが見えたこともない。






それが急に、なんで見えるようになったんだろう?




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