君、思う。[短篇]



「従兄妹。」

「えっ…」


従兄妹?!
まって…。由愛ちゃんって



「あの!あの由愛ちゃん!?」

記憶がよみがえる。
確か、小さい頃一緒に遊んだことがあったような…。


「そ。」

「…そ、うなんだ。」



抱きしめられているまま
そっと上を向くと、にこりと笑ってるいつもの浩介がいた。



「ちなみに、彼氏いるし。…俺じゃなくてね。」

「…へぇ…。」


あんなに可愛いんだもの。
彼氏がいないほうが可笑しい。


「安心した?」

「…っ」


カーっと顔が赤くなる。
だって、だって!!


この展開って…
私が浩介のこと好きなの
丸分かり…。





「どっかの誰かさんは」


そんな私を見て
浩介がはぁっと溜息を落とす。


「他の男と手ぇ繋いでるし?」


そう言いながら、
さっき健司が触れた手に指を絡ませる。


え、え、えぇ…っ



「健司、とか。」


健司、浩介の口から
彼の名前が出るなんて思っても無くて。


驚いて顔を上げるた。
その一瞬。




私の唇に
何かが触れた。




「んっ」




優しく触れたかと思うと、
次の瞬間、少し強引に私の口を開く。



そして何度も
何度も自分のソレを重ねた。






「俺以外、呼び捨てにしてんじゃねぇよ」


目を開けたら
顔を真っ赤にした浩介がいた。



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