魔王に見初められて…
それから身体を重ねるのにも、時間はかからなかった。
とゆうより、お互い心が求め合うように自然と重ねていたのだ。

克樹のマンションの寝室。
ベットに組み敷かれる、結愛。

「ほんとにいいの……?
拒んでいいんだよ?」
「ううん、私も…克樹と愛し合いたい……」
「そっか…自分でびっくりしてる……会って二日目なのに、物凄く結愛のこと好きだ。
だからって、結愛の嫌がることはしたくない。
結愛が待ってって言うなら、いくらでも待つ」

「正直……私もびっくりしてるの。
今までの私からは想像できないことだから。
でも…私も克樹が物凄く好き…なの…前からずっと好きだったみたいに。
だから、その……」
「そう…じゃあ遠慮しないからね……?」
そう言って、克樹の綺麗な顔が近づく。

「ンンン……んぁ…あ……あぁ…なんか…おかし、い…」
「ん…?」
「私じゃ…ないみた、いで……」
「そう…?スゲー綺麗……結愛…
綺麗すぎて……汚しそうで、怖い…でも…止まんねぇ……」
「あぁ……んぁ…も、う…だめ…」
「結愛……好きだ…好きだよ……」
結愛の指に絡めるように手を繋ぎ、二人で果てた。

「結愛…好きだよ……」
腕枕をした克樹に、頭を撫でられている結愛。
「フフ…気持ちいいなぁ…頭撫でられるの」
「ほんと…?じゃあ…もっと撫でるね……」
「………こんなに愛を感じて抱かれたの初めて…。
今までこんなんじゃなかったから。
もっと━━━━━
ンンン……」
急に、口唇を奪われる。
「………やめてね…俺といるのに、俺以外のこと考えるのは…!
俺のことだけ考えて?」
「うん…」
こんなに心が温かくなるのは、初めてだった。

克樹の独占欲が、少し心地よかった。

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