狂ったのは?
 私がハヤテさんに頭を下げてお礼を言っていると、ポケットから着信音が鳴った。すぐにポケットからスマホを取り出すとディスプレイに『冬馬』と表示されている。
 私はスマホを指でタップしてから耳を当てた。

「もしもし、冬馬?」
『お、栄子。今、待ち合わせ場所に着いた。お前はどこにいるんだ?』
「ごめん、1人で散策していたの。すぐ戻るから、そこで待ってて」
『分かった。早くしろよ』
「うん、それじゃあ」

< 22 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop