狂ったのは?
 次の日、私は動きやすい服へ着替えてホテルへ出た。あの桜を見るには例の獣道を通らないといけない。それでもオシャレは忘れずに身だしなみに気を付けて細道へと歩いて行く。
 途中で可愛い喫茶店を見つけ、ドリンクと軽食を2人分テイクアウトすると、軽い足取りで細道へと入った。
 1番奥の桜の木に当然のようにハヤテさんが立っていた。
 ハヤテさんは桜に触れてジッと観察していたけど、視界の隅に私が見えたのか、こちらへ振り向き笑顔で挨拶をする。

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