繋がる物語
自分のせいだとはわかってる。由紀に甘えてばかりいたツケが来たんだとも理解していた。
それでもどうしても、忘れられなかった。
他の人と連絡のやりとりをする度に「由紀とならこう話していたのに」なんてことが頭をよぎってしまう。そんな日々が続くこと1ヶ月半。もう耐えられなかった。
「お願いです……私を由紀の隣に居させてください。これからもずっと一緒にいたいんです」
人目も憚らず涙してしまった言葉に嘘はなかった。由紀は黙ったまま、けれど少ししてから「外出よっか」と手を引いてくれた。わたしたちはそのままカフェをあとにした。