むすんで、ひらいて、恋をして
「ふーん……ま、面倒だよね、いろいろ。じゃ、私、戻るね」



「え?」 



パチッと目が合ったアリスが、目を丸くして一時停止する。



「……んー、やっぱりもう少し、ここにいるっ」



言いながら、アリスが床に座りなおす。



……これ、気を遣われたよな。



「いいよ、邪魔だよ。さっさと行けよ」



「教室もどったら、また猫かぶんなきゃいけないから。もう少しここにいるよ。莉生と一緒にいると、トドにもどれて楽だし!」



あはっと笑って、アリスがゴロンと横になる。



< 169 / 554 >

この作品をシェア

pagetop