7歳の侯爵夫人
「…コニー。私の…、いや、俺のことも、名前で呼んでくれないかな」
夫にそう言われ、コンスタンスは目を輝かせた。

「もちろんよ!…オレリアン…、様?」
「コニーに呼ばれる『旦那様』も『オレリアン』もいいんだけどね…。俺は実家では、両親や兄から『オレール』と愛称で呼ばれていたんだ」
「オレール!素敵ね!じゃあ私もオレール様って呼ぶわ!」
「…様は…、いらないな」
「じゃあオレール!オレールね!」
コンスタンスはそう言うと夫の首に抱きついた。

「オレール!」
「うん」
「オレール!大好きよ!これからもよろしくね!」
「うん、こちらこそよろしく。コニー」
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