7歳の侯爵夫人
ヒース領に戻った2人は、領内の小さな教会で結婚式を挙げた。
今回は誰にお膳立てされたわけじゃなく、2人の意思で式を挙げたかったから。
王都からはルーデル公爵夫妻とエリアス、そしてオレリアンの親兄弟が駆けつけ、使用人や領民も見守る中、2人は永遠の愛を誓った。
花嫁は祝福する人々に満面の笑顔で手を振り、花婿はそんな花嫁を愛おしそうに見つめる。
幸せそうな2人に、見学者は皆当てられっぱなしであったと言う。
その後ー。
時々、領内の泉や野原で、裸足で駆け回る侯爵夫妻が見られた。
そんな時、奥様はいつもお下げ髪にブルーのリボンをつけていて、侯爵はそんな奥様を軽々と抱き上げてはしゃいでいる。
数年後、侯爵は近衛騎士の職を辞して領地経営に専念することにした。
もちろんその傍らにはいつも奥様が寄り添い、仲睦まじい姿が見られた。
そんな侯爵夫妻の微笑ましい姿は、2人の間に子供たちが生まれても全く変わらなかったと言う。
善政を敷き、気さくな領主夫妻は末永く領民に慕われた。
やがて、ヒース領内ではまことしやかに一つの伝説が生まれた。
恋人から贈られた青いリボンをつけた女の子は、必ず幸せになると。
因みにリボンをつける時は、お下げ髪だとなお良いらしい。
fin.
*これにて完結です。
ここまでお付き合いいただいて
ありがとうございました。
今回は誰にお膳立てされたわけじゃなく、2人の意思で式を挙げたかったから。
王都からはルーデル公爵夫妻とエリアス、そしてオレリアンの親兄弟が駆けつけ、使用人や領民も見守る中、2人は永遠の愛を誓った。
花嫁は祝福する人々に満面の笑顔で手を振り、花婿はそんな花嫁を愛おしそうに見つめる。
幸せそうな2人に、見学者は皆当てられっぱなしであったと言う。
その後ー。
時々、領内の泉や野原で、裸足で駆け回る侯爵夫妻が見られた。
そんな時、奥様はいつもお下げ髪にブルーのリボンをつけていて、侯爵はそんな奥様を軽々と抱き上げてはしゃいでいる。
数年後、侯爵は近衛騎士の職を辞して領地経営に専念することにした。
もちろんその傍らにはいつも奥様が寄り添い、仲睦まじい姿が見られた。
そんな侯爵夫妻の微笑ましい姿は、2人の間に子供たちが生まれても全く変わらなかったと言う。
善政を敷き、気さくな領主夫妻は末永く領民に慕われた。
やがて、ヒース領内ではまことしやかに一つの伝説が生まれた。
恋人から贈られた青いリボンをつけた女の子は、必ず幸せになると。
因みにリボンをつける時は、お下げ髪だとなお良いらしい。
fin.
*これにて完結です。
ここまでお付き合いいただいて
ありがとうございました。