保健室で、君と最後のキス
…そうだ!
「少し待ってて、八神くん」
「莉奈、?」
私は八神くんを通り越し、その砂浜に落ちていたものへと向かった。
…やっぱり!
私はそこに落ちていたあるものを幾つか探し、かき集めた。
4つか…
そう簡単に見つかるわけじゃないから仕方ない。
私はその4つのあるものを持って、八神くんの手の平へと乗せた。
「今日のお礼として、あげる」
「…これって、シーグラス?」
八神くんは私があげた手の平に乗っているものを眺め、そう呟いた。
デートっぽい、かは分からないけど、少なくとも今の時間私を救ってくれた感謝の気持ちとして、シーグラスをあげた。
小さい頃、私は海に行く度にシーグラスを集めていて、ちょっとした趣味になっていた。
昔は見つけるのも早くて、綺麗な形や触り心地のいいものを探すことが出来たけど…もうその時の感覚は無くなっていた。
私が今見つけたシーグラスはどこにでも落ちているような普通のものだった。
しかも、色も全て同じ緑色というあまり映えない4つを選んでしまった。
さっきは得意げに渡したが、よくよく考えてみると、あまり貰って嬉しいものではないんじゃ…。
「すげー、四つ葉のクローバーみたいで綺麗」