ごめん、好き。

テーブルが小さいせいもあり、お互い向き合うんじゃなくて別々の方向を向いて食べた。


私はテーブルで、彼は別の台みたいな所。



これ、意味あるのかな?

どうしてこの人は一緒に食べようとしたんだろう……?



本当のことを言えば食欲なんて湧かなくて。

だけど食べないわけにもいかないから、パクリ、またパクリと食べていく。



「………」

「………」


チラッと盗み見すれば彼は私に背を向けて食べている。


「……あ、の……何も、聞かないんですか……?」

彼は1つ目の弁当を食べ終わったのか、次の弁当の蓋を開けていた。



「今日初めて会った人に“何があったんですか?”って聞いてもあなたは答えますか?」

「え……?」

「僕は答えません」



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