ごめん、好き。

中に入っていくとテーブルにコンビニ弁当が並べてあった。


「え……?」


「どれが良いですか?」


中華丼にオムライス、ハンバーグ弁当がある。

あと何故かシュークリーム。



「本当は何処かレストランに入りたかったんですけど雨に濡れていたし、あなたの好みがわからなかったので、いろいろ買ってみました」


意図がわからなくて顔を上げると、彼はニッコリと微笑んだ。


「付き合ってくれますか?」


え、あ……そういうこと?

1度部屋から出たのはコレを買うためで。


それを一緒に食べることが彼の“お願い”。



「じゃあ、私はコレを……」

シュークリームにソッと手を伸ばす。


「では、残りは僕が。食べましょうか」



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