君とわたしの物語〜絶対関わりたくなかった君との恋物語〜
めっちゃ怒ってんじゃん。。
何があったんだろ・・。
「だから言ってんだろ、
お前の弟、他校からも女ったらしだって
噂になってるってよ」
胸ぐらを掴まれた男子生徒が
見下すような目つきで更にヤンキー男を挑発する。
『てめぇ、歯ぁ食いしばれ!』
右手で拳を作り、振り上げた。
あ・・!殴っちゃう!!!
私は咄嗟に、自分の目を手で覆った。
「はいはーい、そこまで、そこまで。」
そう言って、喧嘩している2人の
仲裁に入ったのは
金髪を肩くらいまで伸ばしたイケメン。
『うるせーよ、レン!
殴らねぇと気が済まねぇ。離せ!』
「いーから、いーから。俺の事でしょ?
はい、終わり終わり。お疲れ様!
君もくだらない事言う前に、自分を磨きな?』
金髪くんとヤンキー男は兄弟なの・・?
なんとか、怪我人が出る前に喧嘩は終わった。
はぁ、良かった。。
『チッ 何見てんだ、コラ』
鋭い眼光がこちらを向く。
ひぃ〜!!もう勘弁!!!
「いっいえ・・」
「こらこら、コウ。イラついてるからって
人にあたっちゃダメだって。
しかも、女の子だよ?優しくしてよ。」
レン、と呼ばれる金髪くんが、
優しくこちらに笑いかける、
こっちは良い人…。
「何があったんですか?」
シズナはオドオドもせず、
好奇心満々の笑顔で2人に聞いた。
「あ!もしかして、2人って、あの日高兄弟?」
日高兄弟?
なにそれ・・・
「うん!そうだよ〜。
俺が日高 蓮(ヒダカ レン)。
ちょっとヤンチャなこいつが俺の兄ちゃんで
日高 洸也(ヒダカ コウヤ)。
よろしく〜」
シェイクハ〜ンドと言いながら
シズナと私に握手をした。