LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
私が財布等入ったバッグを掴み、その部屋から出ると、すぐ目の前にナツキが立っていて。
驚いて、ナツキの顔を見てしまったのは、
その手に包丁が握られていたから。
「広子、今度俺が死にたい時は、一緒に死んでくれるって言ってたけど、あの言葉本気?」
‘ーーもし、またナツキが死にたくなったら、
今度は私が一緒に死んであげるーー’
「…本気だけど」
「それが、今なら?」
そのナツキの目は、いつか病院で見た時のように弱っていて。
それが本気なのだと、私に思わさせた。
「…分かった。ナツキと一緒に死んであげる。
だけど、最後に一度だけ成瀬さんに会わせて!
絶対に此処に戻って来るから」
「お前、なんでそんな頭悪いの?
あの人の所に、行かせたくないって言ってんの」
「なら、もう私を殺して…」
そうじゃなければ、私はこうやって弱っているナツキの手を振り払ってでも、
成瀬の所へと向かう。
ナツキは私に包丁を向ける。
その刃が、私の目の前で光っている。
その光りが目映くて、目を閉じてしまう。
ナツキは、その手をゆっくりと下ろした。
その気配に、私は目を開いた。
「早く帰って来て。
待ってるから」
ナツキは諦めたように、私から視線も反らした。
「うん。
ありがとうナツキ。
絶対帰って来るから」
私はそう言って、ナツキの横を通り過ぎ、
部屋から出た。
驚いて、ナツキの顔を見てしまったのは、
その手に包丁が握られていたから。
「広子、今度俺が死にたい時は、一緒に死んでくれるって言ってたけど、あの言葉本気?」
‘ーーもし、またナツキが死にたくなったら、
今度は私が一緒に死んであげるーー’
「…本気だけど」
「それが、今なら?」
そのナツキの目は、いつか病院で見た時のように弱っていて。
それが本気なのだと、私に思わさせた。
「…分かった。ナツキと一緒に死んであげる。
だけど、最後に一度だけ成瀬さんに会わせて!
絶対に此処に戻って来るから」
「お前、なんでそんな頭悪いの?
あの人の所に、行かせたくないって言ってんの」
「なら、もう私を殺して…」
そうじゃなければ、私はこうやって弱っているナツキの手を振り払ってでも、
成瀬の所へと向かう。
ナツキは私に包丁を向ける。
その刃が、私の目の前で光っている。
その光りが目映くて、目を閉じてしまう。
ナツキは、その手をゆっくりと下ろした。
その気配に、私は目を開いた。
「早く帰って来て。
待ってるから」
ナツキは諦めたように、私から視線も反らした。
「うん。
ありがとうナツキ。
絶対帰って来るから」
私はそう言って、ナツキの横を通り過ぎ、
部屋から出た。