LOVEPAIN⑦シリーズ全完結しました
篤と二人で食べたパスタはとても美味しくて、平日だから、さほど店も混み合ってなくて、いい感じで。


昼食の後、同じビルにあるゲームセンターへと行った。


「見て、あのぬいぐるみ花子そっくり!」



ガラスのケースの中、花子にそっくりな黒と白のハチワレの猫のぬいぐるみが、山のように積まれている。


「欲しいか?」


篤にそう訊かれ、うん、と頷いた。




「俺、ユーホーキャッチャー苦手なんだよな」


篤は渋い顔で、その機械に近付いて行く。


そして、そのユーホーキャッチャーに小銭を入れる。


一回200円。


アームは花子似のそのぬいぐるみを掴むけども、それをすぐに落とす。


私は、それをガッカリとした気持ちで見てしまうけど、
そんなに簡単に取れるわけがないか、と、諦めてしまう。



「篤、もういいよ」


そう言うと同時に、


「おい。これ全部100円玉に替えて来い」


私に、一万円札を付き出して来る。



「えっ、まだするの?」



「取れねぇの、悔しいだろうが。
後、百円玉2枚しかねぇから、さっさと両替して来い!!」


「わ、分かった」


篤のその気迫が怖くて、私はすぐに両替機に向かった。


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