政略夫婦の愛滾る情夜~冷徹御曹司は独占欲に火を灯す~
話が終わったのはちょうど昼頃で、打ち合わせ予定が入っていた専務は宗方さんと一緒に出かけた。
ひとり残った私はすぐに弟に電話をかけた。喜ぶ葵生の声を聞いて初めて、ようやくホッとできた。
良かった。本当に良かった。
泣いたせいもあり、どっと疲れが出て自分の席にうつ伏せになる。
お昼休みにここに来る人はいない。食欲はないし、あとでお腹が空いてもバランス栄養食が引き出しの中に入っているから大丈夫。
(専務、すごいな……)
西園寺への道は完全に途絶えたけれど、今更なんの問題もない。
不純な動機については、氷室さんのお店に連れて行ってもらって天使に紹介までしてもらったし、跡を継ごうと思っていた不動産業は、多分廃業するだろうから。
専務が提示した条件は、むしろ私には有利なだけだ。
本当にすごいと思う。眉一つ動かさずポンと一千万貸してくれるなんて、さすが須王家の御曹司。
(私とは、住む世界が違うのよねぇ)
ひとり残った私はすぐに弟に電話をかけた。喜ぶ葵生の声を聞いて初めて、ようやくホッとできた。
良かった。本当に良かった。
泣いたせいもあり、どっと疲れが出て自分の席にうつ伏せになる。
お昼休みにここに来る人はいない。食欲はないし、あとでお腹が空いてもバランス栄養食が引き出しの中に入っているから大丈夫。
(専務、すごいな……)
西園寺への道は完全に途絶えたけれど、今更なんの問題もない。
不純な動機については、氷室さんのお店に連れて行ってもらって天使に紹介までしてもらったし、跡を継ごうと思っていた不動産業は、多分廃業するだろうから。
専務が提示した条件は、むしろ私には有利なだけだ。
本当にすごいと思う。眉一つ動かさずポンと一千万貸してくれるなんて、さすが須王家の御曹司。
(私とは、住む世界が違うのよねぇ)