白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~
「そういうところが嫌って……。どういうところだろ?」


 意味が分からなくて、私はそうぼやく。

 すると、隣にいた奈菜が引きつった笑みを浮かべた。


「いやー……。愛羅の嫌味をあっさりと受け流せる、そういうとこだよきっと。猫のにおいがするなんて嘘に決まってんじゃん」

「え。あれ嫌味だったの? それに嘘?」


 本当ににおってるのかなってちょっと心配になってたのに。

 嫌味ならそれはそれでよかったかも。

 病気の猫はいないってことだしね。


「愛羅、気が強いから周りに言うこと聞かせちゃうじゃん? それに従わないのってあんたくらいだから、イライラしてんじゃないの?」

「へえ……。そうなんだ」


 確かに愛羅は、クラスでも中心人物だし、彼女のご機嫌取りをしているようなクラスメイトは何人も見かける。

 顔はすごくかわいいし、スタイルもいいから男の子にも人気があるみたいだ。

 だけど私は「愛羅とは合わないなあ」と思っていて、特に仲良くする必要はないかなって考えている。

 逆らうとか従うとか、そういうのはよくわからなかった。

 気は強いかもしれないけど、別に愛羅が怒ったからって怖いわけじゃないし……。

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