白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~
 なんてことを思っていると、朝のホームルーム開始を知らせるチャイムが鳴った。

 奈菜との会話をやめて、慌てて自分の席に着く。

 あー、でもよかった。

 奈菜といつものように話したことで、猫神候補に振り回されて溜まっていたストレスが、幾分か回復した気がする。

 うん、このままいつも通り学校で過ごして気持ちを落ち着けようっと。

 家に帰ったらあいつらがいると思うと、すごく憂鬱だけど……。


「はーいみんな。おはよー」


 いつも通り担任の山本先生が教室に入ってきて、いつものように挨拶をする。

 女性の気さくな先生で、生徒からも人気がある。

 ――うんうん、やっぱりいいなあ日常って。

 今は猫神候補だの黄金の猫じゃらしだの、そんなことは忘れちゃおう。

 なんて思っていたら、先生はいつも通りじゃないことを言い出した。


「今日はなんと、転校生がこのクラスにやってくるよ~!」

「えー! 先生マジ!?」

「男の子、女の子!?」


 突然の先生からの発表に、浮足立つクラスメイト達。

 学期の途中で転校生なんて、珍しいなあ。

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