桃色溺愛婚 〜強面御曹司は強情妻を溺愛し過ぎて止まらない〜
「ちょっと~、私が話している途中だったのに二人でいい雰囲気作るのやめてくれません? そりゃあ新婚だし、イチャつきたいのは分かるけどここには私もいるんですけど」
馬場さんの揶揄うような声で匡介さんも私も慌てて距離を取る、彼女の言う通り今の私たちはイチャついているように見えてしまってたかも。
もちろん私も匡介さんもそんなつもりは無かったのだけれど……
「変な事を言うな、俺は妻の様子がおかしかったから少し顔色を見ていただけだ」
「はいはーい、アンタが過保護なのはよく分かったけどそろそろ本題に入らせてもらってもいいかしら?」
「ああ……」
本題っていったい何のこと? 匡介さんと馬場さんだけで分かりあっているような雰囲気がなぜか私を不快にさせる。嬉しくなったりイライラしたり、もしかしていま私は情緒不安定だったりするのだろうか?
仲良さげな二人から目を逸らそうとすると、馬場さんが私の傍に来て鳥籠の一点を指差して見せた。
「ねえ、鳥籠の端の方にある小箱。その中に見えるでしょ、セキセイインコの赤ちゃん」
「え? 赤ちゃんがいるんですか」
慌てて馬場さんの指差した箱の中を覗き込むようにしてみると、ルク君とマナちゃんよりも小さなインコが二匹並んでこちらを見ている。
……とても可愛くて目が離せなくなりそう。
「ルク君とマナちゃんの赤ちゃんなんですよね?」
「ええ、この子たちの子供なの。それでね、今日は杏凛さんに相談があって……」