桃色溺愛婚 〜強面御曹司は強情妻を溺愛し過ぎて止まらない〜
「それで、お二人とはどんな話をされたんですか? 私は今日は香津美さんたちに悩みの相談をしてアドバイスをもらったり……」
匡介さんとの会話を盛り上げようと余計なことまでは喋ってしまったかもしれない。悩みの原因が彼との事なのに、それを本人に話してしまうなんて。
悩み事なんて聞いたら過保護なこの人が知らないふりしてくれるわけないのに。
「杏凛は彼女たちに相談するほど悩んでいる事があるのか? 何故、俺には何もそんな話をしようとしない?」
「あ、いえ。なんていうか、これは女性同士の話題のようなもので。匡介さんが気にするようなことではありませんし……」
貴方についての相談だったので言えなかったんです。と話す勇気はない。きっとそんな事を言われれば彼は余計に気にするだろうし、かなり悩んでしまいそうだ。
何とか誤魔化そうとするけど、匡介さんは私から視線をそらさない。
「……俺に聞かれたら困るようなことか? 例えばこの契約結婚や俺への不満、とかか?」
「そ、そんな事はありません! 私はただ……」
匡介さんが誤解をしているように感じて、私は慌てて首を振る。私はこの結婚をより二人にとって良いものにしたいだけ、そのために出来る事を相談しただけなのに。
匡介さんの考えが私には分からないように、私の考えてることもやっぱり匡介さんには全然伝わってない……