碧天の下で、純白の球、夏に泣く。


だから、彼女を連れてきた時から
ずっとニヤニヤニヤニヤされている。


「や、もうお礼は言われたので‥。」

「あら残念。」

‥残念、ってなんでですか。


そう訊こうとしたけど、先生が
風早さんをじっと見ているのに気がついた。

「‥で、御白ちゃん。
あなた、覚悟は決めたの?」


先生は、
悲しいような、
怒っているような、
切ないような、
泣くのを我慢しているような‥。
そんな目をした。


「‥はい。」


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