碧天の下で、純白の球、夏に泣く。


「なんか、今はよくわかんないや‥。」

「!?」


コテ、っと日向くんの頭が私の肩に寄りかかる。

「!」

ささささっきまでの雰囲気から、
急に心臓が壊れるくらいに鳴りだして。




いつのまにか涙は流れていなくて、
日向くんと私、
どっちの心臓の音なのか分からないくらい、
密着していることに気付いて。



モゾモゾと動いた日向くんは、


「っ!」


私の首筋あたりに顔を近づけると、




「‥御白、ありがと。」

「!?」

耳元で囁き_____、


「っ日向くん!?」


その場に倒れ込んだ。




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