好きだよ。。。
まだ、間に合う?
「翔太君は、仕事が趣味、とか言ってたよね」

「あぁ。それは覚えててくれたんだね。広告デザインの仕事してて、ホント好きなんだ、今の仕事。あと、絵を描くことも好きだよ。つぐみちゃん、今度、モデルになってくれる?」

「え~っと。それはどういう・・・」

「あ”~っ、今、ヌードとか思っただろ?そんなんじゃなくて、どっか、綺麗な景色のところに行って、つぐみちゃんを描きたいんだ」

翔太君が慌てて言った。

「うん・・・ちょっと照れるけど・・・いつかね」

私、身長、155cmだし、モデル体型でもないし景色に映えるかどうかは疑問だけどね。

「それにしても、そんなに仕事が好き、って羨ましいなぁ。私は、総務の仕事を機械的にやってるだけだから」

ホントに、私は、何がやりたいんだろう。

「趣味とか、ないの?」

「短大は、英文科だったし、英会話は学生時代からずっとやってる。一応、一番上のクラスで今、ディベートとかやってる。そのときが一番楽しいかな」

「転職とか、考えないの?」

「う~ん、もう、30歳だしねぇ」

「つぐみちゃんは、年齢ですべてを決めすぎ。自分の可能性を年齢であきらめちゃいけないよ」

翔太君が、ちょっと、怖い顔をして言った。

「・・・可能性は、まだある?」

「当たり前だよ。・・・つぐみちゃんは、どんなことをやりたいの?」:

ちょっと考えて、言った。短大卒業時に考えていた、夢。

「英会話講師、とか」

「いいじゃん、いいじゃん。仕事、探してみなよ」

前向きな翔太君の言葉で、なんとなくできるような気がしてきた。





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