【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
本当はもっとロマンチックな初体験をさせてあげたかった。 だからこそ今度一緒に秋に行こうと言っていた旅行で自分なりにレナの喜びそうなシチュエーションを考えていた。
けれどこういう事はお互いのタイミングなのだ。 そして俺達のタイミングは今日この日だったのだと思う。
君を俺だけの物にしたい。ごく自然と湧き上がる欲望に素直に従っていいのだ。
そんな夜の一つや二つあったとしてもいい。
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「レナちゃん…もっと力抜いてって…」
「そんな事言われても……きゃあ…!どこ触ってん……」
「どこって…レナちゃんのツールツールなお肌だけどー? すっげぇ気持ちいい…」
「発言がセクハラなのよッ……ひゃあ…!
ちょっと…本当にやめ…変な気分になる…」
「だいじょーぶ。それって気持ちいいって事だから…!」
全く色気のない会話だと思うけれど、それさえも俺達らしいと思う。
ぷくっと頬を膨らませるレナと、暗い部屋の中目が合う。 目が合うとどちらともなく笑ってしまった。 その瞬間ガチガチだったレナの体の力が一気に抜けたような気がした。