【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

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それでもどこか浮かれている自分が居て。 けれどそれは海が好きだというわけではない。思いがけず彼と過ごす時間が楽しくて、居心地が良かったからだ。

九月頭の土曜日に私は久しぶりに実家に帰って来ていた。 それを聞きつけた妹夫婦もちょうど実家へ遊びに来ていた。

「いやあ、珍しいなあ。レナが実家に戻って来るなんて。
それに今日はルナも遊びに来て、いい日だ。
ヒナーヒナちゅわーん。おじいちゃんの所へおいでー」

父は孫にはデレデレである。 まあ、娘にもデレデレだったわけで、孫を猫かわいがりなのは仕方がない。

ヒナを抱き上げると父はだらしなく顔を緩ませる。 こうやって見ると、お父さんも顔の皺が増えたものだわ…。

「まあ、竜馬さんったらヒナが可愛くって仕方が無いんだから。 玩具も大量に買い込んできたのよ。まだ小さいのに…」

「ヒナーおじいちゃんが沢山玩具を買ってきたんでちゅよぉ~?」

「お父様ったら、また?! そんなにいっぱい買われても置き場所がなくなって困るんですのよ?」

「いいじゃないかあ。 でっかい家に引っ越せばよし。 まあ、でも翔くんは甲斐性なしだからまだ家も建てれんか。ハッハッハッ!」

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