【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング

海と出掛けるのに保護者同伴ってそれもどうよ? その前に男性と二人で出掛けるなんて父に言ったら、泡を吹いてひっくり返ってしまうかもしれない。

どちらにしても桜栄家の父は昔から娘に過保護なのである。

守られて生きていたと言えば聞こえがいいけれど、私はこの父の元学生時代から文武両道な娘で通って来た。

大学を卒業するまで一人暮らしは許して貰えず、社会人になってやっと一人暮らしが出来るようになってからはどれだけホッとした事か。

「大丈夫。 運転くらい出来るから。 それに友達と出掛けるの」

「友達~?お前に友達なんているのかよ~?」

横から口を挟んでくるのは白鳥翔。ケラケラと馬鹿にしたように笑って、隣に居たルナに頭を小さく小突かれる。

意地悪で独裁的に見えるがルナにはめっぽう弱い。   私には妹が何をどうしてそこまでこの男がいいかは理解出来ないけれど、そこはもう惚れた弱みという奴に違いない。

「翔さん、レナちゃんに失礼な事ばかり言うのは止めて下さい」

「ゴホンッ。別に失礼な事を言ったつもりはねぇけどな。 ただ疑問を口にしただけでそんなに怒るこたあねぇだろ。
お、もしかしてレナ……友達って男とか?」

< 80 / 295 >

この作品をシェア

pagetop