【完】素直になれない君と二度目の溺愛ウェディング
奴のその言葉で一斉に私へと視線が注目した。
目をカッと見開き頬に熱が集まって行くのが分かる。
やっぱりこの無神経な男が大嫌いだ。 口を金魚のようにパクパクと動かし、顔を真っ赤にさせた私に対して父の顔が段々と真っ青になっていく。
「ま、まままさか…。翔くんは一体何を言っているのだ?
レナに男の友達などいるはずないだろう?!」
その父を押しのけるようにルナと母が前のめりになり、瞳をキラキラとさせてこちらを見つめる。
「まあ、レナだってお年頃だしね。」
「きゃあ!そうなんですの?レナちゃん。是非、レナちゃんの彼氏を紹介して欲しいものだわ!」
ちょ、誰も一言も’彼氏’なんて言っていない。
確かに明日出掛ける海は男性ではあるけれど、彼氏なんかじゃない!
余計な事を。キッと白鳥翔を睨みつけると、ニヤニヤと笑いながら指を顎に乗せ私の顔を覗きこむ。
「マジかよ。冗談で言ったつもりだったのに。 おいおい、レナみてーな気の強い女と付き合えるのはどんな男だよ。
今度俺にも紹介しろよ」
「馬鹿!!!!」
「ば、馬鹿って……」
「やーい、やーい。翔くんレナに馬鹿って言われてやんのー」