独占欲が止まらない。クールな社長の裏の顔。
ランチミーティングを終え会社へ戻ると何もなかったかのように澄ました顔で2人は
「おかえりなさいませ」
と出迎えてくれる。
 
先程の猛ダッシュの姿が目に浮かびつい笑みが溢れてしまった。

河合は固まっており、反対に深山は微笑み返してくれ。

深山に微笑んでもらえた俺はさっきの悶々とした気持ちが消えた。

午後アレハンドロからの電話会議に深山が同席し話が進む。これで終わり、また…と通話を終了させようとすると向こうから話しかけてきた。なんて言ってるのだろう?深山の通訳を待つが深山は通訳をしない。一瞬止まったが深山は何やら話はじめる。向こうとどんどん会話が進んでいるようだが深山は一向に通訳をしない。

「深山。通訳しろ。」

「申し訳ございません。仕事の話ではなくて…」

深山はまた一言二言話すと通話を終了した。

「なんだったんだ?」

「個人的に話を聞かれたんです。大したことではありませんでした。」

なんだか歯切れの悪い返事に俺は苛立つ。
でもこれ以上話す気がないのか深山は退室してしまう。

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