独占欲が止まらない。クールな社長の裏の顔。
さっきのは何だったんだ?
なぜ深山は通訳もせず赤くなっていたんだ?

また俺はクールなフリで深く聞き出すことは出来なかった。
今日2度目の自己嫌悪に陥る。


6時。
深山が社長室をノックする。 

「社長、特に御用がなければ本日はこれで失礼させていただきます。」

「用はある。」

「はい、お伺いいたします。」

「この後の予定は?」

「はい。私は買い物へ行き帰宅するつもりでしたが。」

「ならいい。一緒にご飯を食べに行こう。」

「…」

「嫌か?」

「嫌、というわけではございませんが…。」

「ならお前のお勧めに連れて行ってくれ。」

「私のですが?社長が行くような所は知らないので私はご案内出来かねます。中条さんに聞いてまいましょうか。」

「中条に聞かなくていい。お前の行きつけを聞いているんだ。」

「はぁ。私の行きつけですか。」

「どこでもいい。」

「そうですね…。私が最近よく行くのは近所の洋食屋さんでしょうか。オムライスがとても美味しいのですが社長にはいかがなものかと思います。」

「それでいい。そこに行こう。」  

社長は机を片付け立ち上がる。 
そしていつもなら送迎の車があるのだが今日は運転手を帰してしまった。
一緒に並んで駅まで歩き、私の最寄り駅まであろうことか電車で来た。
私は恐縮してしまい、口数少なくなってしまったが社長はなんだか楽しそう。笑ってないが笑って見える??
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