愛の距離がハカレナイ
私はそれが単なる感想なのか、嫌味なのか区別がつかずに、どう応えるか一瞬言葉に詰まった。

「もしかしてお二人、お付き合いしているんですか?」

私は思わず息を飲む。

「まさか、あの南川課長だよ?」

少し笑いを含んだ表情で代わりに香澄が答える。

「まあ、良いんですけどね。」

内田さんはチラリと私の様子を伺う。

「私、休暇願いを今出してきました。武田さんと平川さんにはもっと早く伝えなくてはいけないと思っていたんですけど‥。」

「えっ?」

この忙しい時期に?

香澄と私は同時に内田さんの顔に視線を向ける。

「私が聞いておくから。とにかく阿里は行かないと。」

あっ、そうだった。

< 124 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop