愛の距離がハカレナイ
「そうかな、やっぱり。」

「うん、南川課長って仕事ばっかりしていた人だから、そういう気持ちに疎かったんだろうね。」

これは困ったという香澄の表情が危機に迫っている。

「うん…。」

やはり私の頭には昨日の事が浮かんでくる。

店は和食中心の創作料理。

もちろん会社の話をするのがメインなので、個室が予約されていた。

思っていたより店の雰囲気はカジュアルだった。

「実はさ、そのお店‥。」

香澄がまだ何かあるのかという顔をした。

「南川課長のお姉さんのお店だったのよ。」

「へっ?」

「ご夫婦でやっているお店でね、二人がわざわざ挨拶に来られたのよ。」

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