愛の距離がハカレナイ
チラリとそんな思いが頭をかすめる。

「この唐揚げ、だいぶショウガが効いているな。味付けも自己流?」

へえ、そんな事思うんだ。

「うん、お母さんに教わったの。」

「出来合いの味じゃないよな、うん、美味しい。」

かなりガツガツ食べている水島の姿を見ているのは楽しい。

「ねえ、水島。」

私の呼びかけに、水島の箸が止まる。

「今更、どうして私なの?」

ここで思い切って疑問をぶつけてみる。

「面と向かったこの状態で、それを聞くのか?」

水島の顔がほんのり赤くなった‥、ような気がした。

「あまりにもいきなりだったから。」

私は首をかしげる。

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