また君と恋する
その夜。

「おっ、勉強してるね、学生ども!」

「えらーい」

ダイニングテーブルに広げた世界史のプリントと睨めっこしていた私と志希に、真白さん(志希のお母さん)とうちのお母さんが話しかけてきた。

「勉強してるわけじゃねーよ」

志希の言う通り、別に勉強しているわけではなかった。

世界史のプリントをコピーするため、ラインで結大君に連絡して、持ってなかったNO.1、4、5、7のプリントを探していた。

かるたをしているようなもの。

まあ、8枚中4枚を探せばいいだけだから簡単だけど。

「NO.4がこれで、1がこれ……」

「5と7。これで全部だな」

すぐにかるたは終わった。
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