また君と恋する
「きゃー! なにそれ。ちょー楽しそう。応援団ってあれ、学ランとか着るの?」

「くくくっ。志希が応援団。くそウケる」

親達が盛り上がった。

怒っているようではないけど、志希が人差し指を立てくいくいっと私を呼ぶので近寄ってみれば両頬をつねられた。

「口軽い」

「はい。すいません」

こうなることを予想できていれば、志希が秘密にしておきたかったのも理解できたのに。

そもそもやりたくてやるのではなく女子達の推薦で決まってしまった。

人気者の定めというか、なんというか。

志希には悪いけど、私も楽しみにしているので浮かれてました。

ごめんなさい。
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