また君と恋する
「スーパーの場所は分かる? 小さめのスーパーで良ければ歩いて10分のところにあるわ。大きいところだと少し遠くなっちゃうけど」

「俺も一緒に行きます」

そう言ったのは、早瀬君だった。

驚く私に目もくれず早瀬君とお婆ちゃんで勝手に話が進む。

「志希君が一緒なら安心ね。ついでに牛乳と卵もお願いしていいかしら」

「分かりました」

そうこうしているうちに、早瀬君と2人きりでお出かけすることになった。


エコバッグとお金を受け取って家を出る。

虹心と山吹のお婆ちゃんに「いってらっしゃい」なんて呑気に見送られながら、私は早瀬君の一歩後ろをついていく。

なんでこんなことになったのかな。

っていうか、早瀬君ってこんなに積極的な人だったかな。
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