また君と恋する
「隣、歩けば」

「そーだよね」

やっぱり後ろをついて行くのはおかしかったか。

早瀬君に言われて隣に並ぶ。

並ぶとよく分かる、中学生の時よりもずっと身長が伸びているのが。

それでも私の歩幅に合わせて歩いてくれるのは変わってなくて、それがなんだか妙に嬉しくなった。

「妹の面倒を見てくれてありがとう」

改めてお礼を言う。

「ああ……。虹心、だっけ。大きくなったな」

「会ったことあったっけ?」

「いや。話にしか聞いてない。まだ2歳にもなってなかったか。勝手に1人で歩き回って大変って言ってたけど、今はもう大人しく座ってられるんだなって」

ふっと笑みをこぼした。

……わ、笑った。
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