また君と恋する
料理教室でも開けそうな広いキッチン。

ガーデニングで彩られた庭。

庭が見える大きな窓。

高い天井で開放的なリビング。

みんなで食卓を囲めそうなダイニング。

子供たちが遊べる広場。

どれも今までの生活とはかけ離れたもので豪邸に来たみたい。というか、外観そのものが豪邸。

「虹心ちゃん。荷物を運んでる時は危ないから、虹心ちゃんは子ども広場で遊んでて」

「はーい」

素直でお利口さんな虹心ちゃん。

そういえば……と、辺りを見ると他の入居者の姿がないことに気付いた。

他の入居者がどんな人なのか知らないのでちょっと楽しみにしてたんだけど。まあ、いいか。

気を取り直して。

階段を上がろうとした時。
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