夜明けの光をあつめながら
「おや?
君も星観察?
なかなか『おしゃれな趣味』だね?」

無警戒だった私の耳に聞こえた、男性の声。

振り返ると、そこには大学生くらいの見た目の男性が立っていた。
短髪のイケメンさん。
この星に興味があるのか、何万円もしそうなカメラを首からぶら下げている。

プロのカメラマンの人で、星を撮りにきたのだろうか?

もちろん私は、この人の事を知らない。

「えっと・・・・」

私の言葉に続くように、彼は答える。
同時に彼は笑う。

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