夜明けの光をあつめながら
「・・・うん。
それで・・・・おばちゃんは?」

私はお母さんに言葉を返すと、周囲を振り返る。

そして私は『お目当ての人物』の姿を確認できた。
ソファーに座り、まるで子供のような『無邪気な表情』を見せてくれる、私のおばあちゃん。

おばあちゃんも私の様子に気づいてくれたのか、私に『笑顔』を見せてくれた。

でもそこに、『心』はない。
いや、『心』と言うより、おばあちゃんの『面影』はもう残っていない。

目の前の人は、私が生まれてきてからずっと側にいてくれた、『大好きなおばあちゃん』なのに・・・・・。

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