夜明けの光をあつめながら
最初はまだマシだった。
私の名前も、お母さんの名前も覚えているし、『顔』だってまだ忘れていなかった。
私が学校帰って来たら、おばあちゃんはすぐに『七瀬、おかえり』って言って、『笑顔』を見せてくれた。

・・・・でも『記憶』と『思考』は曖昧になっていた。
『表』ではわからないおばあちゃんの『変化』に、私は頭を抱えるようになってしまった。

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