夜明けの光をあつめながら
一応言葉を考えた。
でも、『もうどうでもいいや』と思ってしまった。
なんて言うか、『こんな私に彼氏がいる方が変』って思う自分が現れたし・・・・。

・・・・こうなったら腹を括ろう。

「彼氏はいないです・・・・。
過去に一度も」

「へえー。じゃあ男友達は?」

「小学生時代からの友達ならいます。
でも、中学を卒業してからは一度も・・・・。
もしかしたら『疎遠』になってしまったかもしれないです」

「え、もったいない。
まあでも、『社会人』と『学生』じゃ、『生きている世界』がまるで違うもんね」

社会人と学生か・・・・。

あまり気にしたことがなかったけど、言われてみたら、確かにそうかもしれない。
さっきの『アルバイトの話』だって、『社会人の私』だからこそ思った言葉なのかもしれないし・・・・。

『学生の私』なら、また考え方は変わってきたかもしれないし。

・・・・佐々木さんは続ける。
それも少し暗い話。

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