極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「大丈夫です」
「ひとり娘が出戻ってきた分、俺にかける期待が大きくて敵わない」
翔の姉には一度だけ会ったことがあるが、離婚して実家に戻っているのだとか。父親が経営するジュエリーブランドの会社を継ぐべく、バリバリ働いているという。
「お姉さん、お子さんはいらっしゃらないんですか?」
「できる前に離婚したからね。その分、俺に早く子どもをと思ってるんだろう。俺たちはまだそんな段階にも達していないんだから気にしなくていいよ。美羽の心を捕まえなきゃ話にならない」
翔は、たった一度の過ちをどうしてそこまで重く受け止めてしまったのだろう。たしかに美羽は処女だったが、初めての相手が翔でよかったと心から思っているのに。
(どうしたら翔さんの気持ちを軽くしてあげられるんだろう……)
そのうえ妊娠までしているなんて知られたら取り返しがつかなくなる。
作り終えていた翔の分の夕食をテーブルに並べ、美羽はいつも飲んでいるルイボスティーだけを置いた。