極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

「本郷さん、恋人いないの?」


てっきり素敵な彼女がいるものだと思っていた。フリーだなんて信じられない。

萌子はその手の話題にとても敏感で、社内の恋愛事情にかなり詳しい。そんな情報はいったいどこから?と、美羽はいつも驚かされてばかりいる。


「みたいだよ。一緒に立候補する?」


萌子はふざけた調子で笑うが、その目は結構本気だ。今にもアプローチをしにいく勢いで鼻息を荒くする。


「萌子ならともかく私なんて相手にされないでしょ」
「いやいや、わからないよー? 美羽、かわいいし」
「どこがよー」


両手で軽く握りこぶしを作って振る。

相手にされるとしたら萌子のほうだ。美人だしスタイル抜群だし、彼の隣に並んでも引けを取らない。

美羽にとって翔のような男性はあくまでも観賞用。飛行機のように遠くから眺めているだけで十分なのだ。テレビの中の俳優に憧れるのと同じ。遠い遠い存在だ。


「そういうところ」
「もうっ、わかんないから」
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