極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

翔と顔を合わせたのは、その翌日のこと。
グランドスタッフが集まり、当日の予約状況や運行状況など必要な情報を確認するブリーフィングを終えた美羽が配置場所に向かう途中だった。

制服の袖口に描かれたゴールドラインが三本から四本に変わっている。機長の証だ。
たった一本ラインが増えただけなのに、放つオーラがさらに輝かしい。精悍さが増し、自信が漲っている。


「本郷さん、この度は機長への昇進おめでとうございます」


すれ違いざまに立ち止まり、お祝いの言葉を投げかける。

これまでの美羽だったら恐縮して挨拶以上の言葉を交わせなかっただろうが、たった一度の展望デッキでの会話がふたりの距離をほんの少しだけ近づけていた。


「ありがとう」


翔はどこか照れくさそうな目をして微笑んだ。


「相変わらず展望デッキにいるだろう」
「はい、私の癒しの時間です」
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