極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

飛行機の趣味を理解してもらえないのなら、むしろ一生独身でいいような気もしている。大晴たちの会話を聞かなかったら、婚活パーティーに参加していない。


「お兄さんが無事に結婚できればそれでいいということ?」
「そうです。兄の結婚が目的です」


翔の表情がぱっと華やぐ。太陽の光を浴び、大輪の花が咲いたような笑顔だった。


「俺たち、利害が一致するみたいだ」
「……利害、ですか?」
「じつはここ数カ月、両親から縁談をたびたび持ちかけられていてね」


翔の父親は、国内でも人気のジュエリーブランド会社の社長である。おそらく持ち込まれる縁談は大企業の令嬢など、そうそうたる面子だろう。


「でも正直、結婚には興味がない。一生、気楽な独身がいいと思ってる」
「すみません、おっしゃっている意味がわからないのですが」


それならなぜ美羽に結婚を提案したのだろうか。話の方向性を見失った。
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