極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました

「じゃ、俺はブリーフィングがあるから」


オフィスフロアの分岐点で兼平と別れる。彼の所属する人事部は左方向、翔は右方向に足を向けた。


「バンコク、気をつけていってこいよ」
「サンキュ」


背中に掛けられた声に右手を軽く上げて応えた。

予定している離婚まで、あと四カ月弱。
翔は、兼平の放った〝後悔〟の言葉を早くも実感しつつバンコクへ旅立った。
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