極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
*****
四日後――。
お昼休憩を迎えた美羽は交代要員とバトンタッチし、空港内にある社員食堂へやって来た。
そこは空港で働くスタッフであれば誰でも利用することができる食堂である。ほかに休憩室もあり、お弁当を持参した場合はそこで食べるのも可能だ。
今日は朝からあいにくの雨のため、美羽はお弁当を持参していない。展望デッキで飛行機を眺めるのも今日はお預けだ。
日替わりのオムライスを注文して空席を探す。
六人掛けのテーブルが約二十ある食堂内は、十二時半を過ぎて制服を着たスタッフたちが大勢詰めかけている。テーブルに空きはなく、ふたり組の女性に相席をお願いした。
腰を下ろし、ようやくひと息つく。
おいしそうなデミグラスソースの匂いにつられながらも、仕事から離れてふと思い出すのはカウントダウンパーティーの夜のことだった。
なにがどうしてそうなったのか、四日経った今も美羽はさっぱりわからない。
(もしかしたらパラレルワールドにでも入り込んじゃったのかな)
新年が明けるタイミングで、違う世界の自分とスイッチしてしまったような感覚だ。