極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
「こんな状態で大丈夫だって? 立てないくらいフラフラじゃないか」
彼の言うように、強がって抵抗しても体は脱力状態。翔に身を任せる以外になく、そのままリビングのソファに連れていかれた。
コーナーに沿って配置されたグレーの革ソファに下ろされ、そのまま横たえられる。頭には翔がクッションをあてがってくれた。
「すみません、ありがとうございます」
横になったおかげか少しずつ心拍も落ち着きを取り戻し、体が楽になっていく。
でもそうなると今度は、すぐそばにいる翔を猛烈に意識するようになる。
社員食堂ではほかにたくさんの人がいたが、ここではふたりきり。彼をなんとも思っていなくても、あの夜の過ちのせいで平静ではいられない。
その場に屈んだ彼の手が美羽の額に伸びてくる。ついビクッと体を震わせたが、翔はおかまいなしに額に触れた。
「熱はないな。夜更かしでもしたのか」
「……夜更かしはしていません」