極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
お風呂のあと、ゆっくり過ごしていた自室のドアがノックされたのは、そろそろ寝ようと考えていた頃だった。
パーソナルスペースにはお互いに立ち入らないと決めていたため、翔はこの部屋を訪れたことがない。
ふたりの間にはなにも起きていない。なにもなかったのだと思い込もうとしているそばから鼓動が跳ねた。驚いた勢いのままドアまで行き、薄く開く。
「な、なんでしょうか」
隙間からそっと声を掛けたのに、向こう側から思いきりドアを開かれた。
「ひゃっ!」
しかも、いきなり翔が中に突入。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「そんなに拒絶しなくてもいいだろう? 夫婦なんだ」
「ですが、それは期間限定というか離婚前提ですし! それに部屋には入らないって!」
「具合が悪いときは例外」
そんな特例を設けた記憶はない。