極上パイロットの赤ちゃんを溺愛初夜で宿しました
美羽の制止も聞かず、問答無用に足を踏み入れた翔からふわりとシャンプーが香る。嫌でもあの夜の光景が蘇ったため、頭を振って必死に締め出した。
ちょっとした油断からすぐに思い出して敵わない。
「もう治りましたから。本当に大丈夫なんです」
なんとか部屋から追い出そうとするものの、翔に出ていく気はないらしい。部屋の中央まで一気に踏み込んだ。
(ほんとに困るの……!)
美羽が焦りに焦るのにはワケがあった。
「よく眠れるようにカモミールティーを淹れたから……って、これは?」
手にしていたカップを持ったまま、翔の目が部屋の一画に釘づけになる。
(あぁっ、見つかっちゃった……)
そこには美羽が大切にしている飛行機の模型――モデルプレーンがずらっと並んでいた。
「すごいな……」